では、作成したRailsプロジェクトをHerokuにデプロイしてみましょう。これも、App Studioを使えば簡単です。
ウインドウ左上にある
App Explorerの上部に見えるキューブ型のアイコン(
「Deploy」アイコン)をクリックすると、デプロイ関係のメニューが現れます。ここから、
<Run Web deployment Wizard...>メニューを選んでください(デプロイする前は、このメニューしか表示されないはずです)。
画面に「
Select a deployment provider」というダイアログが現れます。ここで一覧リストから「
Heroku」を選び、「Next」ボタンで次に進みます。
「
Deploy to Heroku」というダイアログに進みます。ここでデプロイするWebアプリ名を入力します。これはデフォルトでプロジェクト名がそのまま設定されますので、別の名前にしたければここで書き換えてください。その下の「
Publish my application immediately」というチェックボックスはONにしておいてください。
これで「
Finish」ボタンを押すと、Herokuに指定のWebアプリを作成し、そこにRailsプロジェクトをデプロイします。これには多少時間がかかります。ウインドウ右下のターミナル・ビューに次々と実行状況が表示されていき、入力モードに戻ったら(カーソルがチカチカ点灯する状態)作業終了となります。
無事、デプロイができたら、Herokuにアクセスし、「
MyApp」に表示を切り替えましょう(以下のアドレスになります)。
https://api.heroku.com/myapps
ここに、作成したWebアプリが表示されていますか? されていたら、 そのアプリ名をクリックしましょう。アプリの内容が表示されます。また「Heroku URL」というところに表示されているアドレスのリンクをクリックすると、そのアドレスにアクセスし、デプロイしたWebアプリが表示されます。先ほどローカル環境のサーバーにアクセスしたのと同様の表示がされていれば、デプロイ成功です。
■コマンドによるデプロイ
Aptana Studioを使わずにアプリをHerokuへデプロイする場合、以下の手順でコマンドを実行する必要があります。
1. Herokuにアプリを登録します。「名前」には登録するアプリケーション名をつけます。既に使われている名前は使えないので注意!
heroku create 名前
2. Gitを初期化します。cdコマンドでアプリケーションのフォルダに移動し、git initを実行して下さい。
cd アプリフォルダのパス
git init
3. 更新されたファイルをGitに追加しコミットという作業をします。
git add .
git commit -m "何か適当にメッセージを書く"
4. herokuにアプリを登録し、デプロイを実行します。
git remote add heroku git@heroku.com:アプリ名.git
git push heroku master
ただし、これは一番最初にデプロイするときの手順です。更新の作業などはここまで面倒くさくはありません。それらについてはまた改めて説明を行います。
※パブリックキーがない!といわれたらデプロイ作業を実行すると「public keyがどうたら……」と言われてエラーになる場合があります。これは、SSLで使用する公開キーが正しくないために発生します。
msysgitをインストールしてあるなら、
GitBashというプログラムがスタートメニューの「
Git」にあるはずなので、これを起動して下さい。そして、以下のコマンドを実行します。
ssh-keygen
いろいろ尋ねてきますが、基本的にすべて「そのままEnterを押す」でOKです。ただし!「Overwrite (y/n)?」と聞かれたら「y」と入力してください。これで公開キーが作成されます。
heroku keys:add
続いて、このコマンドを実行してHerokuに公開キーを追加します。これでキーが設定され、public keyのエラーは出なくなるはずです。