●四則演算子ごく基本的な
四則演算などは、
演算子を使って式を記述することができます。これは「
+-*/%」といった記号として用意されています。
「
+」:左辺と右辺を足す
「
-」:左辺から右辺を引く
「
*」:左辺に右辺をかける
「
/」:左辺を右辺で割る
「
%」:左辺を右辺で割った余りを得る
また、「
+」記号はテキスト(
string)の値でも用いることができます。+を使うことにより、左辺と右辺のテキストを1つのテキストにつなげることができます。
●代入演算子演算子には、四則演算子の他にもいろいろとあるのですが、まず覚えたいのはこれです。これは代入の
=と四則演算が一緒になったもので、
右辺を使って計算した結果を左辺に代入する働きがあります。またその働きから、左辺には変数など値を代入できるものを指定する必要があります。
「
+=」:左辺と右辺を足した結果を左辺に代入する。
「
-=」:左辺から右辺を引いた結果を左辺に代入する。
「
*=」:左辺に右辺をかけた結果を左辺に代入する。
「
/=」:左辺を右辺で割った結果を左辺に代入する。
「
%=」:左辺を右辺で割ったあまりを左辺に代入する。
●インクリメント/デクリメント演算子プログラミングでは、変数を「1増やす」「1減らす」といった処理を多用します。こうした処理の専用演算子として「
++」「
--」が用意されています。これは変数の前または後につけることで、その変数の値を1増やしたり1減らしたりします。
この演算子は、変数の前にも後にもつけることができます。が、どちらにつけるか?によって働きが微妙に異なります。
どちらも、「変数を1増やす、1減らす」という点は同じですが、前につけると「1増減した値として扱われる」のに対し、後に付けた場合は「増減する前の値として扱われ、その値の利用後に実際に値が増減する」のです。例えば、こういうことです。
int n = 10;
n++; // nは10
n; // nは11
「
n++」が実行された時の
nの値は、まだ
10のままです。
n++を実行した後で、実際には
11に変わります。
この「インクリメント/デクリメント演算子の挙動」はけっこう慣れないうちは引っかかりやすいので注意しましょう。当面は、「式の中にこれらの演算子を使わない。++や--は独立した文で使う」ようにすれば、こうした挙動の違いなどはあまり意識しないで利用できるでしょう。