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初心者のためのGoogle Apps Scriptプログラミング入門

フォームとウェブアプリケーション (4/7)

作成:2011-06-29 08:01
更新:2013-06-23 10:32

■ウェブアプリケーションによる公開

このフォーム機能は、「フォームを送信する」ということに限定して考えた場合には非常に便利です。ただし、もちろん欠点もあります。まず、作成されるフォームのデザインなどを一切編集できない、という点。そしてもう1つ、「フォームを送信する」ということ以外のページは作れない、という点です。

もっと柔軟なGUIを……ということで思い出すのが、そう「GUI ビルダー」ですね。せっかくこんなものがあるのだから、これで作った画面をそのままフォームのように公開できたら、はるかに面白い使い方ができるはずです。

GUI ビルダーで作成した画面は、「ウェブアプリケーション」として公開することができます。これは、スクリプトエディタの<共有>メニューから設定できます。が、その前に、プロジェクトのバージョンを保存しておく必要があります。

<ファイル>メニューから<バージョンを管理>を選び、現れたダイアログで「Save new version」ボタンを押してください。これでバージョン1から順にバージョンナンバーが割り当てられてプロジェクトが保存されます。ウェブアプリケーションでは、この保存されたバージョンを指定して公開します。

バージョンの準備ができたら、<共有>メニューから<ウェブアプリケーションの導入...>メニューを選び、現れたダイアログで以下の項目を設定します。

Project version: 公開するバージョンの設定です。
Execute the app as: アプリケーションを公開する際に必要となる認証をオーナーとユーザーのどちらが行えるようにするかを指定します。
Who has access to the app: アクセスできる対象を選択します。

公開されるアドレスは、ダイアログを設定し公開を開始すると新たにダイアログで表示されるので、これをコピーしてブラウザのアドレスバーにペーストすればいいでしょう。

これでGUI ビルダーの画面は公開されますが、しかしこれだけではまだ実際にページをWeb上で動かすことはできません。なぜなら、まだ「利用者がこのページにアクセスしたときの処理」を用意していないからです。

「サービスとしての公開」は、実をいえば「GUI ビルダーで作った画面を自動的に公開してくれる」というものではありません。これは、「スクリプトの公開」なのです。つまり、「指定のアドレスにアクセスしたら、このスクリプトを実行するように公開するよ」ということなのです。

従って、「アクセスしたら、このスクリプトを呼び出してこう処理を行います」というものを用意しないといけません。例えば、「GUI ビルダーで設計した画面をロードして表示する」というような処理ですね。このアドレスにアクセスしたときの処理は、「doGet」というイベントとして用意されています。これは以下のような関数を用意して処理を作成します。
function doGet(e){
    ……実行する処理……
}
この関数を定義して、初めてGUI ビルダーの画面をWebに公開することができるのです。では、実際にやってみましょう。



※現在、Google Apps Scriptでは、HTMLファイルを利用したWebアプリケーションも作成できるようになっています。これについては以下に解説しています。

Webアプリケーション開発とHtml Service
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