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グラフィックの描画 (1/5)

■Paintイベントと描画の仕組み

グラフィックの描画は、そのための「イベント」を利用します。Formクラスには、ウインドウ内の表示を更新するためのイベントが用意されています。

ウインドウの内部を表示したり描き直したりする必要が生ずると、そのFormに「Paint」というイベントが発生し、Paintプロパティに設定されているメソッドが呼び出されるようになっています。

このPaintイベント用のメソッドは、これまでのクリック時のイベント用メソッドなどとは微妙に違いがあります。これは以下のように定義されます。
private void メソッド名 (object sender, PaintEventArgs e)
{
    ……ここに描画処理を書く……
}
第1引数に、イベントが発生したオブジェクトが渡されるのは同じですが、第2引数に渡されるのはSystem.Windows.Formsパッケージの「PaintEventArgs」というクラスのインスタンスです。これは、描画のためのイベント情報を管理するもので、描画に必要なオブジェクトなどもこの中にまとめられているのです。

中でも重要なのが「Graphics」というオブジェクトです。これはSystem.Drawingパッケージに用意されているクラスで、これはGDI+(Graphics Device Interfaceというグラフィック描画のための機能の強化版)を利用して画面にさまざまな描画を行うための機能を提供します。

このGraphicsは、それぞれのコントロールごとに組み込まれており、そのコントロールのGraphicsにある機能を呼び出すことで、そのコントロール内の表示を作成することができます。コントロールに設定されているGraphicsインスタンスは、Paintイベントで渡されるPaintEventArgsインスタンスから以下のようにして取り出します。
Graphics 変数 = 《PaintEventArgs》.Graphics;
Graphicsにはさまざまな描画のためのメソッドがあり、それらを呼び出して描画を行います。この描画メソッドを利用する場合、必ず必要となってくるのが「Pen」と「Brush」というオブジェクトです。



(by. SYODA-Tuyano.)

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