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初心者のためのCakePHP 1.3 プログラミング入門

CakePHPを使えるようにしよう (1/4)

作成:2010-02-17 10:28
更新:2010-05-10 18:51

■フレームワークって?

PHPの開発といえども、「最初から最後までPHPのソースコードを全部書く」というような作り方は次第に少数派になりつつあるかも知れません。「フレームワーク」というものが登場し、プログラムの基本部分をすべて任せてしまうような作り方へと移行しつつある、といってよいでしょう。特に、大掛かりな開発になるほど、その傾向は顕著です。

フレームワークというのは、Webアプリケーションの枠組みをまるごと提供してくれるプログラムです。よく「ライブラリ」というのが使われますが、これは「機能を提供するもの」です。フレームワークは、機能だけでなく、仕組みそのものを提供するものなのです。

フレームワークについて説明するとき、よく引き合いに出されるのが「ハリウッドの原則」というやつです。

「私を呼ばないで! 私があなたを呼ぶから」

ライブラリは、ただ機能を提供するだけですから、それは黙っていては使われません。プログラマが、自分でプログラム内からライブラリの機能を呼び出す処理を書いてやらないといけません。

これに対し、フレームワークでは、「これこれこういうときにはこう処理する」といった仕組みがすべて組み込まれています。プログラマは、「こういうときには、この処理を用意する」という、フレームワークに指定された通りにプログラムを作っていくだけです。

つまり、フレームワークでは、プログラムをどういう形で作るかを決めるのは、フレームワークなのです。プログラマではありません。プログラマは、フレームワークの指示にしたがって、予め決められた通りにプログラムを用意していくだけなのです。

なんか堅苦しそうだな……と思うかも知れません。けれど、考えてみましょう。Webアプリケーションって、基本的な構造はほとんど同じと思いませんか? フォームを送信して、データベースにアクセスして、結果をレイアウトして……そうした基本的な流れは、ほとんどのものが同じなのです。

ならば、そうした一般的なスタイルのWebアプリケーションを作るなら、フレームワークを使って、基本的な部分を全部おまかせしたほうが遥かに簡単と思いませんか?

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