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初心者のためのJSP/サーブレット入門

Google App Engineの開発準備をしよう! (1/4)

作成:2012-04-29 10:42
更新:2012-04-29 10:42

■サーバーサイドJavaってどこで使えるの?

Webが進化し、いろいろと面白そうなサービスがどんどん増えてくるにつれ、「自分でもWebアプリケーションを作ってみたい」と思う人は増えてきました。単なるWebページと異なり、面白いサービスや便利なサービスを作ろうと思えば、どうしても「サーバー側の開発」が必要となります。

サーバー側の開発は、今ではさまざまな言語が使えるようになりました。PerlPHPRubyPythonといったスクリプト言語もありますが、やはりある程度の規模の開発ともなれば、「Java」の独擅場です。Javaは他にもさまざまな現場で使われていますし、「将来的なことも考えて、やっぱりJavaかなぁ……」と思う人はきっと多いことでしょう。

が。「Javaでサーバー開発」と決めたのはいいけれど、一体、どこでサーバーサイドJavaを利用すればいいんでしょうか。レンタルサーバーでJavaに対応しているところは実はそう多くはありません。PerlやPHPなどは、Webサーバーに組み込んで利用されますが、Javaは専用のJavaサーバーを立てて運用しないといけないため、レンタルサーバーなどではなかなか対応できないのでしょう。

「Javaを使いたい」と思っても、レンタルサーバーなど手軽に利用できるところでJavaに対応するところがほとんどない。これでは個人レベルではなかなかサーバーサイドJavaは利用できません。

が。そうした状況の中、「Javaでサーバー開発したい!」と思う人にとって救世主が現れました。それが「Google App Engine(GAE)」なのです。

Google App Engineは、Googleが提供するクラウドサービスです。いわゆるPaaS(Platform as a Service)というもので、GoogleのビッグテーブルやGoogleアカウントなどの機能を利用したアプリケーションが作れる、しかも無料で始められる、というので注目されました。

どうしても、この「Googleのサービスが使える」というところに注目が集まってしまいますが、しかし冷静に考えれば、これはおそらくは初めての「誰もがタダで利用できるサーバーサイドJava環境」なのです。サーバー側の細かな設定などはいらず、ただGoogleが提供するツールを使って開発しデプロイすれば、そのままWebアプリケーションが作れてしまう。こんな使いやすいサーバーサイドJava環境は、今までなかったといってもよいでしょう。

これから「サーバーサイドJavaをやってみたい」というなら、GAEはまさにうってつけの環境といえるでしょう。せっかくこんな素晴らしい環境がタダで使えるのですから、これを利用してぜひサーバーサイドJavaを始めてみましょう!


■用意するもの

では、「GAEでサーバーサイドJavaを始める」ためには、どのようなものが必要になるのでしょうか。用意するものを整理しておきましょう。

・JDK
Javaの開発環境です。これは現在、Javaを所有しているOracleのサイトで配布されています。

・Eclipse
Javaの開発ツールです。開発ツールはいろいろとあるのですが、GAEを利用するならEclipseを使う必要があります。これも開発元のEclipse Foundationのサイトで無料配布されています。

・SDK/Plugin
GAE for JavaのSDK(開発キットのようなもの)と、EclpseでGAE/J開発を行うための機能を追加するプラグインといったものを用意します。これはEclipseを起動してインストールできます。

・GoogleとGAEのアカウント
ソフトウェア以外に必要となるのが、Googleアカウントと、GAEのアカウントです。GAEを利用するのですから、これらを使える状態にしておかないといけませんね。

・Java SEの基礎知識
この他、必要となるのは{Java SEの知識」でしょう。これからサーバーサイドJavaの説明をしていきますが、基本的に「Javaの基礎は身に付いている」という前提で説明を行います。まだJavaの基本がわかっていない場合は、まずJavaの基礎を身につけてからにしてください。

※Java SEの入門は、こちらです。
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