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初心者のためのSpring Framework入門

アノテーションによるDIの実装 (2/5)

作成:2015-07-11 08:44
更新:2015-07-11 08:44

■Bean設定クラスを作成する

アノテーション方式は、Bean設定ファイルを使わず、Javaのクラスで全てを作成するというやり方です。ということは、Bean設定ファイルに相当するクラスを用意する必要があります。

では、Bean設定クラスを作成してみましょう。前回、利用したMySpringAppプロジェクトをそのまま利用します。今回は、com.tuyano.libroパッケージ内に「SampleBeanConfig」というクラスを作成しましょう。下にソースコードを掲載しておきましたので、それを参考に記述下さい。

Bean設定クラスも、見ればわかるようにシンプルなPOJOクラスとして定義されます。ただし、2つのアノテーションが記述されていますね。

@Configuration
これは、クラス宣言の前に記述します。このアノテーションは、このクラスがBeanの設定を行うものであることを示します。Bean設定クラスには常にこれをつけます。

@Bean
Beanを作成するメソッドの前に記述します。これを記述すると、そのメソッドをBeanインスタンス作成のためのものと認識します。これをつけるメソッドは、必ずBeanインスタンスを返値として指定しておきます。

今回は、SampleBeanInterfaceインスタンスをBeanとして生成するための設定クラスを定義していた、というわけですね。

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●プログラム・リスト●

package com.tuyano.libro;

import org.springframework.context.annotation.Bean;
import org.springframework.context.annotation.Configuration;

@Configuration
public class SampleBeanConfig {
    
    @Bean
    public SampleBeanInterface sampleBean() {
        return new SampleBean("設定クラスで作ったインスタンスです。");
    }

}
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