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初心者のためのGoogle Apps Scriptプログラミング入門

Googleドキュメントにアクセスする (2/6)

作成:2011-08-08 09:03
更新:2011-11-04 17:01

■DocumentAppとDocumentの基本

文書を扱う場合、まず最初に覚えるべきは「DocumentApp」オブジェクトです。Google Apps Scriptでは、だいたいそれぞれのサービスごとに「〇〇App」というアプリケーションに相当するオブジェクトが用意されますね。このDocumentAppは、文書のアプリケーションに相当するオブジェクトというわけです。

DocumentAppは、非常にシンプルなオブジェクトです。現時点では、文書のオブジェクト(Document)を作成したり取得したりするメソッドしか用意されていません。以下に整理しておきましょう。

・ドキュメントを作成する
変数 = DocumentApp.create( 名前 );

・指定IDのドキュメントを得る
変数 = DocumentApp.openById( ID );

createは、引数に指定した名前の文書を作成し、そのオブジェクトを返します。openByIdは、既にある文書をID指定でとり出し、そのオブジェクトを返します。この「ID」というのは、文書を開いたときにアドレスバーに表示されるURLからわかります。文書のアドレスはだいたい以下のようになっています。
https://docs.google.com/document/d/……ID……/edit?hl=ja
この「……ID……」の部分にある、半角英数字の羅列がIDです。これを調べて、openByIdで引数に指定すれば、その文書を取り出すことができます。

このcreate/openByIdで取得される文書オブジェクトは「Document」というものです。このDocumentオブジェクトに用意されている各種メソッドなどを呼び出すことで、文書の内容を操作したりできます。

まずは、文書の基本的な情報を取得するメソッドから整理していきましょう。

・IDを得る
変数 =《Document》.getId();

・文書のアドレスを得る
変数 =《Document》.getUrl();

・名前を得る
変数 =《Document》.getName();

・名前を設定する
《Document》.setName( 名前 );

いずれも文書の基本中の基本ですね。文書は、「ID」「URL」「名前」といったものによって特定されます。これらの使い方をまずしっかりと頭に入れておく必要があります。――では、簡単なサンプルを下にあげておきましょう。これは、前ページのサンプルで作成した文書の情報を調べてログに出力ものです。あらかじめ作成された文書のIDを調べ、openByIdの引数に指定して実行して下さい。

※プログラムリストが表示されない場合

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●プログラム・リスト●

function getDocInfo(){
  var doc = DocumentApp.openById("……IDを指定……");
  Logger.log(doc.getId());
  Logger.log(doc.getUrl());
  Logger.log(doc.getName());
  Logger.log(doc.getId());
}

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