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初心者のためのSpring Framework入門

AOPの利用 (2/6)

作成:2015-07-12 13:20
更新:2015-07-12 13:20

■AOPを利用するBeanクラスを用意する

では、AOPを利用してみましょう。AOPは、特定の処理を外部からクラス内に挿入する働きをします。これを実現するためには以下のようなものを用意する必要があります。

AOPの対象となるクラス。ごく一般的なBeanクラスを用意しておく。
AOPで挿入する処理を用意したクラス。ここに挿入する処理を用意する
AOPに関する設定情報。これはBean設定ファイルか、設定クラスを使って用意する。

まずは、AOP対象となるクラスを用意しましょう。今回は、com.tuyano.libro.aopというパッケージを用意して、この中に必要なクラス類をまとめることにします。「SampleAopBean」というクラスを下のリストのように作成しておくことにしましょう。

これは、先に作ったSampleBeanとほとんど同じものです。メッセージを保管するmessageプロパティと、コンストラクタ、そしてprintMessageというメソッドを用意しておきました。このように、使用するBean自体は、ごくごくシンプルなPOJOクラスであるのがSpring Frameworkの特徴でしょう。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

package com.tuyano.libro.aop;

public class SampleAopBean {
    private String message;

    public SampleAopBean() {
        super();
    }
    public SampleAopBean(String message) {
        this.message = message;
    }
    
    public String getMessage() {
        return message;
    }

    public void setMessage(String message) {
        this.message = message;
    }

    public void printMessage() {
        System.out.println("message:[" + message + "]");
    }
}
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