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初心者のためのiphone/ipadプログラミング入門

iphone/ipadアプリ開発の準備を整えよう! (2/5)

作成:2011-03-08 09:58
更新:2011-04-02 13:56

■Xcodeを準備する!

では、基本的な知識がひと通り頭に入ったところで、開発のために必要な「道具」を用意しましょう。iphoneの開発を行うにはどういうものが必要か、ざっと整理しておきましょう。

・パソコン(Mac)
プログラミングをするには、当たり前ですがパソコンが必要です。しかも、iphone開発をするなら、ただ、パソコンがあればいいわけではありません。「Mac」が必要です。アップルは、すべてを自社の製品でかため、すべてをコントロール下に置く方針を貫いています。Androidのように、「MacでもWindowsでもLinuxでも何でもOK」ではありません。アップル製品のプログラムを作りたいなら、Macでないとダメです。

開発に使えるMacは、基本的に「Mac OS X 10.6以降」が搭載されているもの、と考えてください。実は10.5でもできるんですが……開発ツール(次に説明するXcode)自体が、どうやら10.5用のiOS開発可能なバージョンが既に配布されていないようなので、これからiOS開発をするなら10.6にアップデートしておくことを勧めます。

※現在、Xcodeはver.4がリリースされており、このバージョンから有料となっています。これとは別に、開発者サイトから無料の 3.2も配布されています。どちらでもiphoneの開発を行うことができます。

・開発ツール(Xcode)
iOSの開発は「Xcode」という開発ツールを使って行います。Xcode自体は一つのアプリケーションですが、開発環境として「Xcode」という場合は、Xcodeを中心とした多数のソフトウェア群を示します。

これは、Mac OS Xに標準で付属しています。10.6にバンドルされているXcodeでも可能ですが、これはiOS 4.0対応であるため、最新版を手に入れて使うことを勧めます。

※Xcode 3.2(無料版)について
現在、広く使われているバージョンは、ver. 3.2と4があります。3.2は、アップルの開発者向けサイトにて入手可能です。

http://developer.apple.com/devcenter/ios/index.action

ここにアクセスをしてください。「iOS Dev Center」というページが表示されます。これは、iOS開発のための各種情報を提供する総合サイトです。ここから「Xcode and iOS SDK」というリンクをクリックし、ダウンロードページに移動することができます。このダウンロードページで、「Downloads」というところにあるリンクから「Xcode 3.2.5 and iOS SDK 4.2」というリンク(細かいバージョンなどはバージョンアップにより変わります)をクリックすればダウンロードできます。

ただし! そのためには、「Apple Developer Program」にAppe IDを登録しておく必要があります。これは、有料から無料までさまざまなものがありますが、とりあえずは無料会員として登録しておくとよいでしょう。以下のアドレスにアクセスし、Apple IDを登録してください。

http://developer.apple.com/programs/start/register/create.php

さて、ダウンロードしたパッケージをダブルクリックしてインストールすれば、開発に必要なソフトウェアや各種ファイル類、更にはiOS開発のためのSDK(開発キット)などがすべてまとめてインストールされます。


※Xcode 4について
Xcodeは、最新の4から有料になっています。これは、Mac OS XのApp Storeにてダウンロード販売しています(600円)。App Storeを起動し、「Xcode」で検索するとすぐに見つかります。

ダウンロードすると、「アプリケーション」フォルダに「Install Xcode」というアプリが保存されます。これはインストーラになっており、ダブルクリックして起動し、Xcode一式をインストールします。

ただし! 現在の4.0〜4.0.1では、日本語環境だとインストールが正常に終了しない問題が報告されています。「Install Xcode」を右クリックして<パッケージの内容を表示>メニューを選び、開いたフォルダ内の「Contents」フォルダの「Resources」フォルダ内にある「Xcode and iOS SDK.mpkg」というファイルを直接ダブルクリックして起動してください。これで正常にインストールできるはずです。


※用意されるプログラム類
開発用のファイル類は、ハードディスクを開いたところに新たに作られた「Developer」というフォルダの中にまとめられています。この中の「Applications」フォルダ内に、開発ツール類が用意されています。多数のプログラムが用意されていますが、まず必要となるのは以下の2つだけです。

Xcode――これが開発ツールです。既にObjective-Cの基礎がわかっているなら、使ったことはありますね? iOSの開発も、このツールで行います。

Interface Builder――これは、アプリのGUI画面をデザインするための専用ツールです。これでレイアウトをし、Xcodeでプログラムを追加する、というように、相互に行き来しながら開発を行います。このツールは、Xcode 3.2まで用意されます。ver. 4からは、Xcode本体に組み込まれているため、ありません。

これ以外のものは、とりあえずは使いません。Xcodeは、バージョンによって多少表示などが変わっている可能性もあるので、そのへんはそれぞれで読み替えてください。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。


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