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初心者のためのObjective-Cプログラミング入門

Objective-Cのプロジェクトを動かそう! (3/5)

作成:2011-02-06 16:01
更新:2011-11-13 10:18

■Xcodeでプロジェクトを作る

では、早速Objective-Cを使ってみましょう。

Objective-Cのプログラミングには、Mac OS Xの標準開発ツール「Xcode」を使います。ここでは、Xcode 4.2をベースに説明を行います。「Xcodeなんて入ってないぞ!」という人は、まずはこちらを読んで、Xcodeの環境を整えておいてください。

http://libro.tuyano.com/index3?id=544001&page=2

1.プロジェクト作成メニューを選ぶ
Xcodeでプログラムを作成する際には、「プロジェクト」を作成します。<ファイル><新規プロジェクト...>メニューを選びます。

2. テンプレートの選択
現れたウインドウで、「Mac OS X」の下にある「Application」を選択します。これで右側にプログラムの種類を示すアイコンが表示されるので、「CommandLine Tool」を選んでください。これは、コマンドとして実行するプログラムを作成するためのものです。

3. オプションの設定
「Next」ボタンで次に進むと、オプションの設定画面になります。まずProduct Nameにプロジェクトの名前を入力します。ここでは、「MyObjCApp」としておきます。続いて、Company Identifierには開発者IDを入力します。ここでは「jp.libro.sample」としておきます。

その下の「Type」ポップアップメニューは、プロジェクトの種類を選ぶものです。これは「Foundation」を選択してください。Objective-Cに標準で用意されている「Foundationフレームワーク」と呼ばれるライブラリを利用するためのものになります。

その下に「Use Automatic Reference Counting」というチェックがありますが、これはARCといって、Objective-C 5.0から用意された新しいオブジェクト管理の仕組みを使うかどうかを設定するものです。これを利用するとオブジェクトの管理が格段に簡単になるので、ここでは「ON」にして、ARCを使ったプログラミングを行うことにしましょう。

4. プロジェクトの保存
次に進むと、プロジェクトを保存するダイアログが現れるので、ここで保存場所を設定し保存します。下の方に「Source Control」というチェックがありますが、これはgitという機能を使ってソースを管理する場合に使うものですので、普通はOFFのままにしておきます。

これで、新しいプロジェクトが作成されます。作成されたプロジェクトには、以下の2つのソースコードファイルが生成されます。

main.m」――「MyObjcApp」というフォルダの中にあります。これが、Objective-Cのソースコードファイルです。ここに、実行する処理を記述していきます。プログラミングをする際には、基本的にこれを編集していきます。

MyObjeCApp_Prefix.pch」――「Supporting Files」というフォルダの中にあります。これは、マクロ定義というのが記述されたファイルです。まぁ、プログラムをビルドするときなどに、事前にごにょごにょやっておくことが書いてあるもので、プログラミング時にこのファイルを編集することはほとんどありません。

この他にもいろいろありますが、それらはソースコードのファイルではありませんのでとりあえず深く考えなくてOKです。

まずは、「.m」拡張子のファイルを編集してプログラムを作るのが、Objective-Cプログラミングの第一歩と言えるでしょう。この.m拡張子は、Objective-Cのソースコードファイルを示すものです。C言語のソースコードは.c拡張子でしたね。.c拡張子では、Objective-C独自の機能などは使えませんので、必ず.m拡張子のファイルを用意します。

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