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初心者のためのGradle入門

タスクを作る (1/5)

作成:2017-10-21 09:42
更新:2017-10-21 09:42

■タスク定義の基本

Gradleは、コマンドにより「タスク」を実行するプログラムです。今まで、「gradle compileJava」だの「gradle run」だのといったコマンドを使ってきましたが、これらもすべて「compileJavaタスクを実行する」「runタスクを実行する」というものだったのですね。

このタスクは、自分で定義することもできます。ビルドファイル(build.gradle)の中にタスクの処理を記述しておけば、それをgradleコマンドで呼び出し実行させることができるのです。

タスクは、以下のような形で定義します。
task タスク名 {
    ……実行する処理……
}

タスクは、「task」というキーワードを使って定義します。この後にタスク名を記述し、その後にある{}内にタスクの内容を記述します。タスクの宣言の書き方は他にもあって、こんな書き方もできます。
task ( タスク名 ){……}
task ( ' タスク名 ' ){……}

これで、{}内に記述した処理を実行するタスクが定義できます。では、実際に試してみましょう。

build.gradleの末尾に、下のリスト欄のコードを追記して下さい。そしてファイルを保存し、コマンドプロンプトまたはターミナルから以下のように実行しましょう。
gradle hello

これで、helloタスクが実行されます。実際に実行してみると、printlnで出力する文以外にもいろいろ出力されることがわかるでしょう。
> Configure project :
org.gradle.api.internal.artifacts.repositories.DefaultMavenArtifactRepository_De
corated@5e73569d
これは、helloタスクを実行したものです。

BUILD SUCCESSFUL in 1s

こんな具合ですね。これは「クワイエットモード」でタスクを実行すると多くが消えます。「-q」というオプションを付けて、
gradle -q hello

このように実行して下さい。これで表示はだいぶシンプルになるはずです。

※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

●プログラム・リスト●

task hello {
    println('これは、helloタスクを実行したものです。')
}

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