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初心者のためのJavaScriptプログラミング入門

値・変数・演算 (1/4)

作成:2010-03-31 14:42
更新:2010-05-11 16:48

■値について

では、JavaScriptという言語について説明を始めましょう。まずは「値」についてです。

プログラミングというのは、さまざまな「値」を操作することだ、といってもよいでしょう。プログラムと言うのは、その内部でたくさんの値を操作しています。単に、何かの計算をする数字だけが「値」ではありません。例えば、JavaScriptを利用するWebページでも、さまざまな表示の位置の値、大きさの値、色の値、フォント名やフォントサイズの値など、たくさんの値によって成り立っているのです。

「値」を理解するとき、まずしっかりと頭に入れておきたいのは「値には種類がある」ということです。JavaScriptでは、さまざまな値が用いられます。ざっと以下に整理しておきましょう。

・数値
これは、基本中の基本ともいえるものですね。整数や実数の値がJavaScriptでは用いられます。多くのプログラミング言語では、数値にも種類がある(例えば、整数と実数は別々の種類として扱われるのが一般的です)のですが、JavaScriptでは、内部的には数値はすべて「実数」として扱われています。

整数や実数の値は、そのまま数字を記述するだけです。例えば「100」「1.234」といった具合ですね。この他、桁数が多い場合には、「○○×10の△乗」といった形で数字を表現することもできます。これは「E」という記号を用います。例えば、「1.23E5」と書けば、これは「1.23×10の5乗」を意味します。

・テキスト
テキストの値は、ダブルクォート(")か、シングルクォート(')でテキストの前後をくくって記述子ます。例えば、こんな具合です。
"Hello"    'あいうえお'
両者の違いは、JavaScriptでは全くありません。使い易い方を使えばいいのです。JavaScriptは、HTMLの中で使われる関係上、HTMLの属性の値としてスクリプトを書いたりすることがよくあります。そうした場合、"と'の両方が使えると便利なのです。(まあ、これは実際に書くようになれば自然とわかります)

・真偽値
これは「真か偽か」すなわち「正しいか、正しくないか」といった二者択一の状態を示すのに用いられます。値は、JavaScriptに用意されている「true」「false」のいずれかになります。これはテキストではありませんから、"true"というように書いてはいけません。ただ、trueとだけ書きます。これも、実際に利用するときになれば使い方はわかるでしょう。

・配列、関数、オブジェクト
その他に、値として扱われるものとしては、まず「配列」があります。配列は、多数の値をひとまとめにして管理するためのものです。そして、オブジェクト。これはHTMLの要素を扱う場合などに多用されます。また注目すべきは「関数」です。関数というのは、スクリプトをいつでもどこからでも呼び出せるようにまとめたものですが、この関数も、実は値として扱うことができます。つまり、「スクリプト」そのものも、値として扱えるというわけです。

・null、undefined、NaN
特殊な状態を示すための特別な値というのもあります。nullは、「値が存在しない状態」を示します。undefinedは、「値がまだ定義されていない状態」を示します。NaNは、「数値であるべきものなのに数字でない」という状況を意味します。

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