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JavaScriptによるHTML5プログラミング入門

Canvasによるグラフィック描画(1) (2/7)

作成:2010-07-15 09:50
更新:2010-07-15 09:50

■HTML5の基本的なコードを理解する

Canvasというのは、HTML5に用意されている「グラフィックを描画するための機能」です。これは、<canvas>というタグとして用意されています。このタグを埋め込むことで、そこにグラフィックを描くキャンバスという部品を配置できます。

といっても、これは「マウスで絵が描ける」というようなものではありません。配置したタグは、ただ何も無い無色透明な部品でしかありません。これに、JavaScriptを利用してさまざまな図形を描いていく、というわけです。

では、この<canvas>タグを埋め込んだHTMLページを用意しましょう。もちろん、これはHTML5のタグですから、HTML5の仕様にしたがってソースコードを書かないといけません。

下にあげたのが、そのごく簡単なサンプルです。この段階では、実際にブラウザからアクセスしても、タイトル以外は何も表示されません。

HTML5のソースコードは(XHTML的な書き方もありますけど)このように<!DOCTYPE html>というシンプルな<!DOCTYPE>を使って記述します。それ以降は、これまでのHTMLとそんなに極端に違いはありません。<meta>タグにcharsetの要素が増えた、というぐらいでしょうか。これは、今まで使われていた<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">という長ったらしい表記を置き換えるものです。(とはいえ、http-equivも引き続き使うことはできます)

で、肝心の<canvas>タグです。ここでは、IDwidthheightといった属性を指定して記述をしています。<canvas>タグはHTML5の新しい要素ですが、それ以外は別に新しいものはありませんね。これで、400×300のサイズでキャンバスが配置されます。

最後に、スクリプト関係についてです。ここでは、<script type="text/javascript" src="script.js" charset="UTF-8"></script>というタグを用意してあります。これで、「script.js」というスクリプトファイルをロードするようにしています。この後で、このスクリプトファイルを用意し、ここに描画の処理を用意しておこう、というわけです。

<body>には、onload="draw('canvas');"というのを用意してあります。これで、描画の処理を行わせるわけですね。つまり、script.js側にdrawという関数を用意し、引数で受け取ったIDの<canvas>に描画の処理を記述しておけばよい、というわけです。

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●プログラム・リスト●

<!DOCTYPE html> 
<html lang="ja">
	<head> 
		<meta charset="UTF-8">
		<title>HTML5</title>
		<script type="text/javascript" src="script.js"
			charset="UTF-8"></script>
	</head>
	<body onload="draw('canvas');">
		<h1>Canvas Sample</h1>
		<canvas id="canvas" width="400" height="300" />
	</body>
</html>

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