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iアプリ・プログラミング入門

イメージの利用とイベント処理 (1/6)

作成:2009-12-30 09:56
更新:2009-12-30 09:56

■イメージを表示するには?

Canvasでは、ごく簡単な図形を描画するメソッドを使いグラフィックを作成しましたが、より本格的な表示を作ろうとすると、このやり方は限界があるでしょう。やはり、あらかじめ表示するイメージをファイルなどで用意しておき、これを読み込んで表示するようにするのが一般的です。

DoJaでは、イメージは「リソース」として扱われます。これは、プロジェクトの「res」フォルダの中に配置することで、ビルド時に自動的にJarファイル内に組み込まれ、リソースとして扱えるようになります。

このリソースとして用意されたイメージを利用する際には、「MediaManager」「MediaImage」というクラスを使用します。MediaManagerのメソッドを使ってリソースに用意されているイメージを扱うためのMediaImageインスタンスを取得し、そこからImageを取り出して利用します。基本的な流れを整理すると、以下のようになるでしょう。

MediaImage [変数A] = MediaManager.getImage("resource:///ファイルの指定");
[変数A].use();
Image [変数B] = [変数A].getImage();

まず、「MediaManager.getImage」というメソッドを呼び出して、リソースデータを扱うためのMediaImageインスタンスを取得します。これは引数に取り出すイメージを指定するのですが、これは"resource:///イメージの指定"といった形で記述をします。

こうしてMediaImageが取得できたら、「use」を呼び出してそのリソースを利用可能に設定します。このとき、りそーすがうまく取り出せないなどの問題があると「ConnectionException」という例外を発生させます。

問題なく読み込めたら、MediaImageの「getImage」を呼び出し、Graphicsなどで利用可能な「Image」インスタンスとしてイメージを取り出します。このImageは、Java SEのものではなく、com.nttdocomo.uiパッケージに用意されているDoJa独自のものです。ただし、扱い方はAWTのImageとそれほど違いはないでしょう。

Imageが取得できたら、後はpaintメソッドなどでこのImageを画面に描画します。これは以下のようなメソッドを呼び出します。

[Graphics].drawImage( [Image] , 横位置 , 縦位置 );

 これで、指定した位置にImageのイメージが描画されます。比較的簡単ですね。MediaImageの取得とImageの取得がわかれば、そう難しいものではありません。

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●プログラム・リスト●

※イメージ利用の基本
MediaImage [変数A] = MediaManager.getImage("resource:///ファイルの指定");
[変数A].use();
Image [変数B] = [変数A].getImage();

※イメージの描画
[Graphics].drawImage( [Image] , 横位置 , 縦位置 );
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