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初心者のためのGroovy/Grails入門

Grailsアプリケーションの構成を理解する (2/4)

作成:2013-10-05 08:39
更新:2013-10-05 08:39

■「grails-app」フォルダの構成

では、Grailsアプリケーションの本体部分である「grails-app」フォルダの中を見てみましょう。この中にも、既に多数のフォルダが作成されています。これらについてもその役割をざっと掴んでおきましょう。

「conf」フォルダ――Grailsアプリケーションに関する各種の設定情報などのファイルがすべてここにまとめられます。実際に中身を見ればわかりますが、これらはすべてGroovyのスクリプトファイルとして作成されています。

「controllers」フォルダ――MVCのC(コントローラー、Controller)部分のプログラムを配置する場所です。これもやはりGroovyスクリプトとして作成されます。第1回目の時に、この中に「grailsapp」というフォルダがあり、その中に「HeloController.groovy」というファイルが作成されていたのを確認しましたね。

「domain」フォルダ――ここにはドメインクラスと呼ばれるものがおかれます。これはMVCアプリケーションのM(モデル、Model)に相当するもので、データベースアクセスに関するプログラムです。まだデフォルトでは何も用意されていません。

「i18n」フォルダ――これは国際化対応のためのローカライズメッセージなどがまとめられているフォルダです。

「migrations」フォルダ――マイグレーション(データベースなどを新しいバージョンやシステムに移行する作業)のためのフォルダです。まだデータベース関係は使ってないので何もありません。

「services」フォルダ――サービスというものを作成するときに使うものです。サービスはアプリケーション内のどこからでも呼び出せるプログラムです。これもデフォルトでは特になにもありません。

「taglib」フォルダ――これは説明無用ですね。タグライブラリ関連のファイルなどがまとめられます。デフォルトでは空です。

「utils」フォルダ――ユーティリティフォルダです。ユーティリティプログラムなどがおかれるためのものです。デフォルトでは空です。

「views」フォルダ――MVCのV(ビュー、View)を担当するファイル類が保管される場所です。デフォルトで既にいくつもファイルが用意されています。


ここでは、とりあえずMVCのファイルを作成する「controllers」「domain」「views」の3つのフォルダの役割だけしっかり頭に入れておけばいいでしょう。他は当面は使うことはないか、あっても一、二度特定のファイルを編集する程度なのであまり気にしなくても大丈夫ですよ。

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