libro
www.tuyano.com
PHPで始めるGoogle App Engine (GAE)入門

GAEの準備から開発開始まで (1/4)

作成:2013-06-03 07:45
更新:2013-06-03 08:06

■GAE/PHP開発で必要なものは?

Google App Engine(GAE)は、Googleの提供するクラウド機能を利用してWeb開発が行えるPaaSです。当初、Pythonのみに対応していたGAEは、その後、Java、Goと対応言語を増やし、そして2013年5月、とうとう「PHP」のサポートを開始しました。PHPで開発を行なっていた人も、これよりはGoogleのクラウド上でWebアプリケーションを公開できるようになったのです。

(※ただし、現時点では、PHP対応はまだ招待制となっており、一般公開には至っていません。申し込みについては最後に説明してあります)

では、GAE/PHPを利用するにはどのような準備を整えればよいのでしょうか。その辺りから整理して説明しましょう。

1. PHP 5.4以降
まず、当たり前ですがPHPがないといけません。GAE/PHPでは、PHP 5.4以降が必要になりますので用意しておきましょう。

http://php.net/downloads.php

一つ頭に入れておきたいのは、「Webサーバーは必要ない」という点です。通常、PHPでの開発環境を用意しようという場合、PHPの他にApache HTTP ServerなどのWebサーバーを用意し、これにPHP利用のモジュールなどを組み込んだりしますが、GAE/PHPの場合、Webサーバーは不要です。これは、後述するSDKにサーバープログラムまで内蔵されているためです。ですから、単にPHPをインストールしておくだけでOKです。

2. Python 2.7
これは、つい忘れがちなので忘れないように! GAE/PHPを利用するためには、Pythonが必要です。「自分はGAEでPythonを使うつもりはないから」などと考えてはダメです。GAEのSDK自体がPythonで書かれているため、Pythonが入ってないとプログラムが動かないのです。必ずインストールしておいてください。

http://www.python.org/download/

3. GAE SDK
GAE/PHPの開発を行うためのSDKです。これは下のアドレスからダウンロードして下さい。ファイル名で想像つくと思いますが、SDKは各言語ごとに異なるものが用意されています。従って、既にJavaやPythonでGAEを使ってみる人も、「既にSDKは入れてある」と考えてはいけません。PHP用SDKを別途用意する必要があります。

http://commondatastorage.googleapis.com/appengine-php/appengine-php-sdk-1.8.0.zip

このSDKは、Zipファイルとして配布されています。これを展開し、適当なところに配置してください。特別なインストールなどは不要です。


――とりあえず、以上の3つが用意できたら開発を開始できます。おっと! まだGAEの登録を行ってない人もいるかも知れませんね。そういう人は、今のうちにアカウントを用意しておいてください。


※GAEの登録について
http://libro.tuyano.com/index3?id=51&page=8


※プログラムリストが表示されない場合

AddBlockなどの広告ブロックツールがONになっていると、プログラムリスト等が表示されない場合があります。これらのツールをOFFにしてみてください。

※関連コンテンツ

「PHPで始めるGoogle App Engine (GAE)入門」に戻る