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初心者のための Node.jsプログラミング入門

Node.js利用の準備を整えよう (5/6)

作成:2013-04-09 13:43
更新:2013-04-09 13:51

■Heroku公開に必要なファイルの準備

Herokuは、クラウドサービスです。ローカル環境と違い、直接手を加えて操作したりはできません。このため、クラウド環境で行わなければいけない様々な処理は、あらかじめ決められた形式のファイルとして用意しておき、その中に情報を記述しておく必要があります。

Node.jsのアプリをHerokuで実行するためには、「package.json」と「Procfile」という2つのファイルが必要です。また、作成したNode.jsのスクリプトの一部を修正する必要もあります。それらについてまとめておきましょう。

●package.jsonの作成
作成したWebアプリのルート(フォルダを開いたすぐの場所)に配置します。これはJSON形式でアプリの情報を記述しておくものです。以下のように記述をしておきます。

※package.json
{
  "name": "……アプリ名……",
  "version": "バージョン名"
}
nameには、それぞれのアプリ名を記述しておけばよいでしょう。vesionにはバージョン番号(0.0.1とか)を適当に記述しておきます。このpackage.jsonには他にも色々な情報を記述できるのですが、とりあえず必要となるのはこれだけです。


●Procfileの作成
これもWebアプリのルートに配置します。拡張子は付けず、ただ「Procfile」という名前で作成してください。これには以下の一文のみを記述します。

※Procfile
web: node sampleapp.js
これで、指定のスクリプトが実行されるようになります。Node.jsのアプリでは、このように「web: node スクリプトファイル」という形で記述をします。これにより、クラウド側でnode sampleapp.jsが実行され、Node.jsのサーバーが起動します。


●sampleapp.jsの修正
最後にもう1つ、先ほど作成したNode.jsのスクリプトファイル(sampleapp.js)の一文を修正する必要があります。スクリプトファイルをチェックし、以下の文を書き換えてください。
server.listen(1234);
 
server.listen(process.env.PORT, process.env.IP);
わかりますか? Node.jsのスクリプトには、必ず「listen( ○○ );」と書かれた文があります。この部分を、「listen(process.env.PORT, process.env.IP);」という具合に書き換えます。


――これでファイル類の準備は完了です。さあ、後はデプロイするだけです!

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